コラム・お知らせ

2018年4月11日

経営者の心構え⑤(過去の経験を踏まえて)

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AcePartners代表の柴田(裕)でございます。

 

 

最近のアップした内容が業務に直結しないことばかり…。

題材がなかったわけではないのですが…、

 

『あまり厳しいこと、批判的なことは取り上げるべきではないかな?』

 

少々悩みましたが、当分はお気楽なものばかり取り上げる予定ですので、今回くらいは良いかなと思い

…、これまでに経験した事の中で、

 

『なぜ、この薬局経営者はダメだったのか?』

 

それを振り返ってみました。

当たり前の事だと思いますが、これまでの経験上で医療従事者の方は特に見落としがちな事柄だと思い

ます。経営を目指す方はご一読いただけると幸いです。

 

 

私は薬剤師として医療業界で10数年、その大部分を親族と自身が経営する調剤薬局に身を置いてます。

そんな中、ご縁のある調剤薬局・病院でお仕事をする機会を何度かいただきました。その全ては薬剤師

不足によるお手伝いで、調剤薬局では薬剤師不足が経営危機に至るもので、自身の対応に苦慮したのを

思い出します。

 

先日、堅調な経営をされている薬剤師さんと会食した際、ふとしたことに気付きました。

 

『薬剤師って、普通の考え方をしている人が少ない気がする。』

 

薬剤師が所属する医療業界全般は、一般社会に比べて人材交流の範囲が狭く、意識・経済感覚を筆頭に

様々な能力が成熟していないように感じます。その昔、薬価差益が潤沢にあった時代の調剤薬局や病院

では、高い意識・経済感覚を持たずとも堅実な経営が可能でしたが、社会保障費の削減が声高に上がる

現在、ある程度のセンスがないと経営が困難な時代に突入しています。

 

意識の低い方は、以前のコラムに残しましたが、業務全般の知識に乏しく、責任も含めすべてを人任せ

にしがちです。逆に意識が高い方は普通ならそれで良いのですが、意識が高すぎると何事も人任せに

できず、在庫管理や調剤手法etc、業務指示が極端に細かくなりがちです。そんな方を見かけたことは

ありませんか?

いずれの方も後継者育成ができない(と言うかしない)状況に加え、自身の金銭授受を優先する。その

結果、大手の調剤薬局チェーンへ営業譲渡・業務提携していく。そんなお話もよく耳にしませんか?

 

調剤薬局で働く若い世代は、そんな流れの中では職業薬剤師の道しか採ることができません。経営者に

なる夢を実現できるのは潜在的な能力を持った方しかいません。

 

また薬科大学では、現場で使う(と言うか国家試験で問われる)専門知識を学ぶことが主となり、一般

社会で培われる知識や経済感覚の基礎を教示しているところは少ないと感じます。一般教育ができる

視野の広い方がいらっしゃらないので仕方がないのですが、経営センスや業務効率を磨くような授業が

皆無なのです。

 

現在学生の方も含め経営者を目指す方々は、大学教育や職場教育の枠を超え広い視野を持つことを心に

留めて下さい。そうしないと先細りの業界で生き残るのは至難の業になります。

 

『広い視野を持つため、良く学び、よく遊んで下さい。』

 

少しでも社会の流れに取り残されない医療従事者になるために。

数少ないチャンスを掴むために。

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