コラム・お知らせ

2019年10月2日

不動産の取得とその障壁①(改定版)

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【開業に向け最も難航する工程】

 

先生方が独立開業向け取組む過程において、資金調達やスタッフ確保など様々な課題に直面するかと

思います。中でも困難を要するのは開業物件を見つける事ではないでしょうか。当方も含め協力先企業

でも開業のお手伝いをする場合、この工程がスムーズに進んだ話を耳にすることがまずありません。

 

なぜか?

 

様々な要因が想像できますが、その一因に我々医療業界と不動産業や他業種の持つ事業サイクルに乖離

幅が存在する事が考えられます。これまで開業希望地域をお伺いして物件を探す過程で、タイミングが

合う理想の空きテナントを契約する事は非常に『まれ』です。

現在開業されている先生方は『まれ』な事例であったか、大なり小なり希望条件を変更された結果と

思われます。医療業界の各種事業は、飲食や物販などを代表とするサービス業に比べると開業・閉業の

動きが穏やかで、不動産業界から見ると空きテナントに『誘致さえ』できれば長期安定収益を確保でき

る優良な業種と位置付けられています。

 

『まれ』と『誘致さえ』の意味

 

不動産業界から見る別の側面では、医療機関誘致は少々難しいと考えられているようです。飲食や物販

と比較すると契約成立や開業日までの期間が比較的長く、先生方の場合凡そ1年前後先を見据えた計画

で物件を探されますが、飲食や物販の場合は数カ月単位の計画で物件を探します。一般的な事業の方が

ダイナミックな動きを取ると考えて差支えありません。

当たり前の話ですが不動産業界は収益を落とす『空き』を恐れます。空きテナントにはどんな業種でも

よいから契約入居を進め、収益を確保する動きを取ります。これは土地取得にも当てはまり、業者は

空き地を売却・賃貸する事で仲介手数料を得たいので取得交渉を急かします。

 

これが『まれ』になる原因で、『誘致さえ』の言葉に繋がります。

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