コラム・お知らせ
2019年10月5日
不動産の取得とその障壁②(改定版)
【競合する業種①】
ビルオーナーにとって『医療ビル』の所有は誇りと伺った事があります。地域医療に貢献し長期の安定
収益が得られる物件所有は、社会的誇りを感じても何ら問題はありません。
『空室が目立つ医療ビル』
現在、駅前や住宅地などに『医療ビル』は点在しますが、その形態は少々歪んだものへ変貌しています。
当初は全フロアに診療所を誘致するはずが、フロアの空室が目立つとか医療と全く関係ない業種が入居
する事態に陥っています。
・写真左(スマホですと上)の物件は都市圏の駅前に建築されたもので、6,7年前より近隣に同規模の
医療ビルが盛業中にも拘らず安易な計画で建築した結果、7フロア中1フロアに歯科医院のみが入居した
状態で長期間入居募集をかけています。
・写真右(スマホですと下)の物件は都市間の人口密集地に建築されたもので、一時期は調剤薬局に
内科と小児科が入居していました。建築主は近隣の開業医さんで当初は成功事例に見えたと思いきや、
様々な要因が相まって、入居された先生方と調剤薬局は撤退を余儀なくされ、現在は医療との関連性が
薄いテナントさんが入居されています。
※最近、再度調剤薬局と内科が入居したそうです。
『立ちはだかる教育産業』
診療所以外の誘致の多くで目に付くのは学習塾などの『教育産業』の存在です。近年、大手予備校が
大型校舎の削減に踏み切り、産業自体の衰退を大々的に報道された事は記憶に新しいと思いますが、
この削減は単なる業態変更で浪人生向けの校舎運営から現役生や小中学生向けへ目線を変えたに過ぎ
ません。大型校舎閉鎖の裏には地域に根差した小規模教室の大量進出が隠れていたわけです。結果、小
規模教室に適した物件と診療所向け物件が重なり、医療ビルが学習ビルに変貌を遂げてしまったのです。
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